花柄の中に、小さな動物たち。MKN「花文様」の傘
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9月も後半になりました。
道端や庭先の様子が少しずつ変わり、季節が次へ進もうとしているのを感じます。
咲いている花は季節とともに移り変わりますが、文様になった花は、季節が過ぎてもそこに残ります。布の上にも、器の上にも、そして傘の上にも。
今回は、MKNが展開している、花柄と動物柄を組み合わせたオリジナルテキスタイルシリーズ「花文様(はなもんよう)」についてご紹介します。

日本の花文様に、小さな動物たちを
日本では古くから、さまざまな花や植物が文様として描かれてきました。
自然の姿をそのまま写すというよりも、花や葉の形を整え、繰り返し並べ、ひとつの模様として楽しむ。そうした文様は、着物や器、身の回りの道具など、暮らしの中のさまざまな場所で親しまれてきました。
花文様には華やかさがあります。一方で、同じ形が静かに並ぶ様子には、不思議な落ち着きもあります。派手すぎず、それでも目に留まる。日本の文様が持つ魅力のひとつです。
MKNの「花文様」は、日本の伝統柄から着想を得た花や植物のモチーフに、さまざまな動物を組み合わせたオリジナルデザインです。
猫や文鳥、シマエナガ、うさぎ、パンダ、ラッコ、ペンギン。小さな動物たちが花の間にそっと入り込みます。
堂々と真ん中にいることもあれば、よく見なければ気づかない場所にいることもあります。
花を見ていたはずなのに、いつの間にか動物と目が合う。
少しだけ不意打ちです。
花柄と動物柄、その間に
花柄の傘というと、上品で華やかな印象があります。動物柄の傘というと、親しみやすく、少しかわいらしい印象があります。
では、その二つを一緒にするとどうなるのか。
MKNの花文様に広がっているのは、花だけでも、動物だけでもない、その間にある世界です。
全体を見ると、花や葉がつながって一枚の文様をつくっています。落ち着いた色合いや、繰り返される植物の形には、どこか懐かしい雰囲気があります。
けれど、少し近づいて見ると、花の間に猫がいたり、小鳥が枝に並んでいたりします。
文様の整った美しさの中に、動物たちのやわらかさや、ちょっとしたユーモアが加わる。その組み合わせによって、きれいなだけでは終わらない、花文様ならではの表情が生まれます。
かわいらしいけれど、子どもっぽくなりすぎない。和の雰囲気を感じさせながら、かしこまりすぎない。その少し曖昧なところが、花文様のおもしろさなのかもしれません。
傘は、開いたときに景色が変わる
傘の柄には、ほかの布製品とは少し違った見え方があります。
閉じているときに見えるのは、文様の一部分だけ。何色の傘だろう。花柄だろうか。何か動物がいるような気もする。その時点では、まだ全体像は分かりません。
けれど、雨が降ったり、日差しが強くなったりして傘を開くと、たたまれていた柄が大きく広がります。花や葉がつながり、離れて見えていた動物たちも、一枚の景色の中に現れます。
閉じているときと、開いたとき。一本の傘の中に、二つの見え方があるのです。
最初は全体の色や花柄に目が向き、次に動物を見つける。さらに見ていると、最初には気づかなかった小さなモチーフが見えてくる。傘を開くたびに、少しずつ発見があります。
傘からバッグへ、花文様の世界
MKNでは花文様を、雨の日に使う長傘、晴れの日にも雨の日にも使える晴雨兼用の折りたたみ傘、そして吸水マルチトートバッグで展開しています。
同じ花文様でも、傘として大きく開いたときと、バッグとして持ち歩くときでは、見える部分や受ける印象が少し変わります。気に入った動物や色を選ぶ楽しさに加えて、使う道具によって柄の表情が変わるのも、このシリーズの魅力です。
よく見ると、もっとかわいい
花文様の魅力は、一目で全部が分かることではありません。
ぱっと見たときには、やさしい色合いの花柄。もう一度見ると、その中に動物がいる。さらに近づくと、花や葉の形、動物の表情、色の組み合わせなど、細かな部分が見えてきます。
「こんなところにもいた」と気づいた瞬間、傘が少しだけ自分に近いものになる。
かわいいものは、必ずしも大きな声で「かわいい」と主張する必要はないのだと思います。
遠くから見てもきれいで、近くで見ると少しおもしろい。花の中で動物たちが静かに暮らしているような、MKNの花文様。
次に見かけたときには、まず全体を眺めて、それから花の間を探してみてください。
小さな住人と、目が合うかもしれません。